ニッチ脳神経脈管カンファレンス
Niche Neuro-Angiology Conference (NNAC)
医療の現場では、より安全な、またより侵襲の少ない治療が求められ、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術や頸部頸動脈狭窄症に対するステント治療は、これら疾患の治療選択の中で重要な役割を担うようになってきました.
ところが、症例数が少ないために一人の医師が経験する機会が少なく、また一診療科だけでは対応が困難であるため、あまり顧みられてこなかった疾患があります.小児の脳血管奇形・血管障害や大人も含めた頭頚部の血管病変、特に「血管腫」と呼ばれてきた疾患などがそれに該当し、患者サイドから見るとほっておかれた分野でもあります.この分野の経験を皆で共用することは重要であり、責務であると思われます.
また、血管の機能解剖は、安全な脳血管内治療のための基本であり、normal anatomy、variation、各種pathologyの認識は、学問的意義以上に疾患自体の理解に重要であると考えられます.
以上のような観点から、以下の分野を対象とした研究会を2006年11月に設立いたしました.
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✦ 小児の脳血管奇形(動静脈瘻、動静脈奇形、ガレン大静脈瘤、硬膜動静脈瘻)、他の小児の血管病変すべて(脳動脈瘤、脳梗塞、静脈形成異常、静脈血栓症、他).
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✦ 頭・頚部血管病変(血管奇形・血管腫、若年性血管芽腫、他).
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✦ 系統疾患、症候群(HHT, Cobb, Wyburn-Mason, moyamoya, Phaces、他).
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✦ 脳血管の機能解剖、その歴史、血管発生(系統発生、個体発生).
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✦ 脳血管病変の病態・病因解明.
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✦ 発生生物学や分子生物学的なアプローチ
世話人
小宮山雅樹 (大阪市立総合医療センター、大阪)
廣常信之 (広島市民病院、広島)
松丸祐司 (虎の門病院、東京)
東 登志夫 (福岡大学、福岡)
吉村紳一 (岐阜大学、岐阜)
田中美千裕 (亀田総合病院、鴨川)
新見康成 (聖路加国際病院、東京)
清末一路 (大分大学、大分)
会のホームページ: http://nnac.umin.jp/